レポート
Rapha Prestige kuju に参加してきました
2017年5月5日
Rapha Prestige とは...
冒険、チームワーク、体力 を合言葉に、サポートも立哨もいない魅惑の地を行く冒険。
そんなレースとは全く違った冒険に、藤村・宮近・田方・壇・赤木の平均年齢高めのジェントルなメンバーで参加してきました。
コースは熊本県阿蘇郡小国町の木魂館を発着として久住を周遊する約136km。小刻みな急坂や荒れたコンクリ道、そして未舗装路・グラベルをつなぎいだ獲得標高3400mを、ルートをインプットしたサイクルコンピューターと仲間を頼りにゴールを目指します。
距離と獲得標高などはともかくとして、我々VC Fukuokaにとって最大の心配事は、、、ミスコース、パンク、そして何よりも仲間を気遣いスマートに走れるか。
ロードレース主戦場とする我々VC Fukuoka。普段走らないような悪路、しかも未知のコースを舞台とした冒険に一抹の不安がありました。その不安を煽るかのように、どこからともなく「VC はきっとやってくれる!」との期待の声がちらほら。。。
それもそのはず、2012年に西薗選手(現:ブリジストン・アンカー)主催で開催された霧島ジェントルマンライド。若き日の我々VC Fukuokaは数十キロにも及ぶ大幅なミスコースを経てゴール。意図せずアフターパーティを盛り上げました。。。
あれから5年。レースだけでなく様々なライドを経験した我々VC Fukuoka。霧島を通り過ぎ、えびの高原を爆走した無鉄砲なVC Fukuokaではありません。
「今回はノーミス。スマートに行きますよ。」
そんな談笑を交わしつつ、朝6時過ぎにVCオジサン達の冒険がスタートしました。そして、1分後に道を間違えました。2回も。。。
スタート直後のミスコース×2、草木が生い茂る林道、筑豊のおじさんのペーシングに少し不安を覚えるも、その他は大きなトラブルもなくCP1へ到着。慣れ親しんだ長者原も、いつもと違ったルートで来ると心なしか新鮮。
CPでスタンプをもらい、他チームと少し談笑を交わして次を目指します。
CP1長者原のあと男池方面へ大きく下り、小刻みなアップダウンに苦しめられながら竹田・産山方面へ。
道中、饅頭ハウスでお腹を満たし牧場の中の道へ。あまりの景色の良さに一同テンション上がるも、荒れた路面と徐々に上がる傾斜に次第に口数が減る。そして登り切ってまたテンションが上がる。
苦しい登りのあとは爽快な下り。絶景の中、快調に下る。せっかく稼いだ標高が・・・なんて思うのは野暮というもの。
走行距離が100kmに近づき、「あと30kmと少し!快調!快調!」と言った矢先に待ち受けていたのは、今回のハイライトの一つ、長い長い長い未舗装路。普段走らないような道を楽しみつつも苦しめられました。
CP2では元チームメイトの後藤氏(Yatsugakake CC)に迎えられました。VCがPrestigeに出ることが念願だったということで、今回の参加も後藤氏の勧めがあってこそ。元チームメイトを迎え入れ、どことなく嬉しそうな顔が印象的でした。
CP2瀬の本で再び腹ごしらえをし、ゴールはすぐそこと意気揚々と出発するも、待ち構えるは九重スキー場への長く急な登り、そして今回特別に立ち入りを許可されたおぐにウィンドファームへの激坂。
筑豊のおじさんが刻むペースに久留米のおじさんが悲鳴をあげる、そしてそれを一蹴する筑豊のおじさん。仲間を助け合って・・・とは違う気もしますが、2人の掛け合いが面白すぎてまともに踏めません。
そんな掛け合いの末になんとかたどり着いたおぐにウィンドファーム。阿蘇・くじゅうを一望する、まさに絶景。言葉を失いました。しばらく絶景を楽しんだ後、同じく絶景の中を小国まで一気に下りゴールの木魂館へ。
今回、Rapha Prestige kuju に参加してみて、
普段ロードレースを主戦場とする我々にとって不慣れ部分も多くありましたが、そこにあったのは、子供のころに自転車に跨って夢見た冒険そのもので、ロードレースだけではない自転車の楽しみ方や可能性を再発見することができました。
この素晴らしい経験をレースにとどまらないVC Fukuokaの活動に活かし、九州・福岡の自転車界を盛り上げていければと思います。
今回、大会を主催されたRapha Japanの皆さま、コースディレクションをされた丹野氏、MOZU COFFEEの皆さま、そしてYatsugatake CC後藤氏に心から感謝を申し上げます。
いや~最高に楽しかったです!
text: kohei dan