レポート

7/19 JBCF 石川ロードレース レポート(佐藤)

2015年7月22日

佐藤です。

先日行われた福島県石川町で行われた石川ロードのレポートです。

1周13.6㎞の周回コース。
それを5周回、そして石川町内をパレード走行してから、コースインする全75㎞。
コースの終盤4㎞は登坂区間でゴールまで続く。
登坂力がないと厳しいが、そこまではアップダウン区間も長く、それだけでは勝てるコースではないと信じて臨んだ。

今回の遠征は京都在住の井上と9時間のドライブ。
作戦会議をするには十分過ぎる程の時間。
多くのクライマーがエントリーリストに名を連ねるが、
井上の登坂力と独走力はライバルに引けを取らない。

展開を見ながら3周目もしくは4周目の登坂区間から揺さぶりをかけ、できれば少人数勝負に絞り、それ以外のメンバーで集団の頭を狙う。
本当は自分も行きたいが、自分はマークが厳しく、井上の動きを封じてしまうことにもなりかねず、今回は終盤まで我慢。

レーススタート。

序盤、P(Jプロツアー)のレースに合流してしまうというハプニング。
Pは2分前にスタートし、同じコースを周回しているが、距離が長く、逃げが決まればメイン集団はサイクリングペースとなる。
一度ニュートラルとなり、審判バイクがペースを抑えて仕切り直しとなる。
しかしPのサイクリングはしばらく続くのですぐに追いついてしまう。

そのうちレースの制御が行われなくなり、Pレースと完全に混ざってしまう。
集団を飛び出していく選手がいればいちいちゼッケンの色を確認。
補給ポイントも混雑。
Pの選手もエリートの選手もものすごいストレスだったと思うが、そのままレースは進行。

途中、井上と集団を抜け出すと遥か前方にエリートの逃げ集団ができていた。
それに合流し、15名程度の逃げ集団を形成。
サイクルフリーダム岩佐は不在だがメンバーは有力、
それに井上と二人、チャンス到来だ。

しかし、ゆくゆくは後方のPのメイン集団が活性化しだす為、それと合体しているエリートのメイン集団に吸収される可能性がものすごく高い。
仮にこのまま逃げ切れても、なんとなく後ろめたい。
ということでかなり複雑で自分は積極的に仕事はしなかった。
案の定、1周しないうちに後方にメイン集団が見え出し、吸収される。

3周目は完全にPとごっちゃごちゃ。
エリートは勝負所が近づき、
意図的ではなかったとしても双方のレースの選手が
双方のレースの勝負を左右させるような働きをさせてしまう可能性が出てきた為、
岩佐、審判と話し、4周目のスタート地点でいったんストップし、レース再開。

4周目後半の登坂区間、当初の予定通り井上が攻撃を仕掛けるが、集団を引き連れてしまっている。
井上と話し、ここは一端休み、最終周の登坂区間の麓から再チャレンジへ作戦変更。

最終周、井上は献身的な長屋のアシストで好位置をキープ。
自分も器用な簑原の番手でポジションアップ。
集団前方で4名並んで最終周の登坂区間へ突入。
ラスト3㎞、井上が集団を抜け出した。
私は集団最前線に上がり、飛び出していく選手を逃がさないようにマークしていく。
井上は独走となっても我々の視界から完全に消え、いよいよ独走逃げ切りを確信し始める。
しかし、リンク東北の半澤の他、数人の登坂力のある選手により、集団のペースは上がり、井上はラスト250mあたりで敢え無く吸収された。
それと同時に背後から東京ベントス米内をはじめとした5名がスプリントしていく。
米内はやはり強く、そのまま優勝。
2名だけ抜き返し、3位でフィニッシュ。

自分は集団の頭を取らなければならなかったのかもしれないが、
自分よりも登坂能力の優れた選手も多かったし、
井上の動きが多くの有力な選手を疲弊させてチームにチャンスをもたらせた。

チームメイトとの連携も取れていて、
今後に期待が持てるレースになった。

メンバー皆頑張ってくれているので、
自分も良いレースが出来るようしっかり準備し、後半戦に臨みたいと思います。