アメリカ・パワートレーニング研修

福永です。

PeaksCoaching Groupを率いるHunter Allenコーチ主催の、Advanved Training with Power Camp(4日間)を受講してきました。
Hunterコーチは皆様もご存知「パワートレーニングバイブル」の著者でもあり、世界のパワートレーニングをけん引するリーダー的存在です。

2010年頃から各種文献・ウェブセミナーなどでパワートレーニングを勉強してましたが、最近は独学の限界を感じていてそれが今回のアメリカ行きに繋がりました。

と、実は同じ理由で今年6月にシカゴで開催されたTrainingPeaks Universityという別のパワートレーニングセミナー(3日間)も受講しています。
そこではHunterコーチの講義が予定されていて、物凄く楽しみにしていたのですがなんと直前でキャンセル。
(ちなみ、サイクリスト・トレーニング・バイブル著者のJoe Frielコーチの講義はバッチリ受けてきました!)
なので、どうしてもHunterコーチから教えを受けたかった想いがあり、今回は自主フォローアップ的な渡米でした。

オフシーズンだからか、受講者の多くはアメリカのフルタイムコーチ、プロライダーが主で、プロチームのヘッドコーチもいるというかなり本格的な人たちです。
さらに参加していた講師陣には元TT世界チャンプのAmber Neben(!)、アメリカプロライダーで史上最も勝利したScott Moninger(通算250+勝!)など、めまいがする陣容。
予想されたことですが、一般人でさらに日本からの参加は自分だけでした。
まぁ、これはシカゴの研修でも同じだったので、場違い感100%なのはもう慣れっこです。

キャンプの内容は大雑把に言うと午前中が実走で、午後はそこで得られたデータを最新の分析ソフト(WKO4)を使いながらパワートレーニングを学ぶというものです。
軽い時差ボケに悩まさされつつ大変高度で先進的な講義を受けるのは大変でしたが、長年疑問に思ってきたポイントが目の前で解き明かされていくのは痛快でも有りました。
アメリカで学生生活を過ごしたことがあり、仕事でも日常的に海外に行くため、言葉に不自由がないのが幸いでした。

またとない機会なので、もちろん実走・講義の合間には講師を質問攻めです。
講義の中でも特に印象に残った内容をちらっとご紹介します。

・ベストなFTP計測方法はなにか?
ベストは40kmTT、次に20分TTの95%、そして1時間のレースのNormalized Powerということでした。
Hunterコーチ曰く、40kmは計測方法としては最高なんですが、実施自体が相当の困難を伴うため、その次善の策として20分TTが採用されることが多いとのことでした。

・ベースパワーゾーンのトレーニング期間はどのくらいが目安か?
ずばり、8週間ほどだそうです。
各種文献などでは8〜12週間と紹介されていることの多い項目ですが、現実的には8週間を過ぎた当たりでトレーニングインプットに対する効果がうすれるため、別のゾーンを刺激しなければいけないそうです。

・距離の短いレースのコンディショニングはどうすればいいのか?
5分以下のトラックレースや、スプリントTTで好成績を出すためには、レース直前はひたすら休むのがベストだそうです。

・最新の個人の特性分析には、出力維持時間+疲労耐性時間も加味した理解が必要。
これにより、従来の方法論よりさらに個人化されたトレーニング方法が組み立てられます。

などなど、内容は実践的で本格的なものばかり。
レースに向けたコンディショニングや、一年を通じたピーキングをパワートレーニングのなかでどう解釈するかなどのポイントは、頼れる文献も少なく試行錯誤でやってきましたが、ここでやっと解決の糸口が見えました。
今後はここで学んだことを自分に、そしてチームに還元していく必要があります。
そのためにはまだまださらなる研鑽を積む必要もあると感じています。

サインも貰いました

初めて走った南カリフォルニアは半袖で汗が吹き出す快晴で、本当に素晴らしい4日間でした。
そうそう、参加者に「日本から来たよ」と言ったら、「What!?」、「That’s wild…」と驚かれた(呆れられた?)のが可笑しかったです。
自分でもそう思ってましたので!

講師陣、参加者、全員集合!

2回に渡りアメリカまでパワートレーニングという日本ではまだまだマイナー?分野の講義を受けに行ったわけですが、情報は共有してこそだと思っています。
どこかでお会いすることが有ればお気軽にお声がけください。
まだまだ少ない知識ですが、お答えできることもあるかと思います。



その他2014年11月16日